
昭和27年発行の「子供盆おどり唄」初版SP盤についてはホームページのほうで紹介していますが、それを実際に聞いてみましょう。SP盤で再生しているところをビデオカメラで撮影したものです。
再生装置は、カートリッジがaudio-technica AT-MONO3/SP、レコードプレーヤーがTechnics SL-1200MK4、フォノイコライザーがDENON PRA-2000RGのフォノ部、プリアンプがACCUPHASE C-245、パワーアンプがACCUPHASE P-3000,スピーカーがInfinity IRS-OMEGAという総額200万円を超える大袈裟なものになってしまいました。
しかし、肝心の音のほうはビデオカメラという貧弱なもので収録したためさっぱりです。音量も不足してしまいましたが、関心がある方は映像とともにお聞きになってみてください。
「子供盆おどり唄」のSP盤での再生映像
mpg(26.9MB)
http://dosanko.ddo.jp/~angel-timi/kodomobonuta/movie/SP/AC-10074a.mpg
wmv(4.88MB)
http://dosanko.ddo.jp/~angel-timi/kodomobonuta/movie/SP/AC-10047a.wmv
自宅で実際に音を出して聞いてみると同じ音源の「子供盆おどり唄」であってもSP盤とEP盤とではずいぶんと音の違いを感じます。レコードプレーヤー部分だけの違いだけだが、SP盤は少々音量を上げると部屋を揺るがすようなスケール感があります。それに対してEP盤は音が痩せぎみで低音部に厚みがなく音量を上げるとやかましい感じになります。古いもの一概に悪いとは決め付けられないように思います。
SP盤は直径25センチ、毎分78回転で大きな音溝を5グラムの針圧、EP盤は直径17センチ、毎分45回転で小さな音溝を2グラム弱の針圧で再生するというフォーマット面や再生装置上の違いが大きいのではないかと思われます。
北海道の夏の風物詩「子供盆おどり唄」
http://kodomobonodoriuta.kirara.st/hokkaido/
ご無沙汰しておりました。
子供盆おどり唄のSP盤画像を拝見させていただきました。
やはりいいですね。
懐かしかったです。
この「子供盆おどり唄」のSP盤は初版で大変貴重なものです。北海道文化財保護協会の方が全国探し求めて、やっと新冠町の「レコード館」に1枚だけ保存されているということがわかったのです。私が入手したこのSP盤は所在がはっきりしている2枚目かも?
オークションで入手したが、まさか初版が出品されるとは夢にも思いませんでした。さすが貴重なレコードで、それがわかっている方が他にもいて落札価格が14490円というとんでもない金額になってしまいました。私はどんなことがあっても他人には渡すまいと思っていたのでたとえ何万円になっても落札するつもりでいました。
とにかく入手できてよかったです。
昭和27年発行の初版は「子供盆おどり唄/ぱっと咲いた」(AC10074)は、翌昭和28年には「子供盆おどり歌/北海子供おどりの歌」(AC10109)にカップリングを変更し置き換わっています。したがって初版は1年限りで発行部数はきわめて少なかったに違いない。それに対して「子供盆おどり歌/北海子供おどりの歌」(AC10109)のほうは何年も版を重ねたと思われます。稀少さという点では初版にはまったく及ばないはずです。
EP盤は昭和38年が最初ですが、いままで3版確認できています。オーディオ装置がかなり一般の家庭に普及しはじめていた時期のものだけにSP盤に比較して発行部数ではかなり多かったのではないかと思う。
EP盤などはSP盤に比較したら資料的価値などほとんど二足三文に近いか? いまはカセットテープになっています。「子供盆おどり唄」は時代に応じてメディアを代えつつ生き残っていますが、メディアそのものの価値は下がってきても「子供盆おどり唄」の楽曲、録音物としても価値は逆に上がってきているともいえる。私に言わせれば「子供盆おどり唄」は永久不滅ですということになる。